事業概況

セグメント区分の変更について

当期より、グループ内における業績管理方法の一部見直しに伴い、報告セグメントを従来の「メディア事業」「eスポーツ・エンタメ事業」の2区分から、「メディア事業」「eスポーツ・エンタメ事業」「ISP事業」の3区分へと変更しました。なお、NFTゲームなどの事業につきましては、「その他」として含んでいます。これらに伴い、以下の各セグメント概況における前期比等の比較分析は、変更後の区分に基づいて作成しています。

メディア事業

メディア事業においては、前期からの最優先課題であった成長性の改善に向け、リソースの投下と各種施策を推し進めてきました。
当セグメントの主力である「メディア広告」では、継続して取り組んできた広告枠の最適化をはじめとするPV単価の改善施策が着実に成果を上げています。これによりPV単価が上昇し、「メディア広告」による収入は前年を上回り、業績の回復を牽引しました。

また、主にゲーム会社向けに、有料攻略サイト運営やゲーム紹介記事の作成など、多様な商材を直接提供する「メディアソリューション」においても、タイアップ商材の販売が好調に推移したことで、売上高は前年より大きく伸長しました。

一方で、営業利益においては、今後のさらなる成長に向けたタイアップ商材販売体制の強化に伴う諸費用の増加などがあったことから、前年よりもやや減少という結果となりました。しかしながら、売上高の拡大及び持続的な成長に向けた足場固めは着実に進んでいます。

以上の結果、当セグメントの売上高は2,312百万円(前期比8.9%増)、営業利益は622百万円(同2.3%減)となりました。

eスポーツ・エンタメ事業

eスポーツ・エンタメ事業においては、当社の子会社である株式会社DetonatioNが運営するプロeスポーツチーム「DetonatioN FocusMe」の運営に注力し、さらなるチーム価値の向上と多様な収益基盤の確立を目指してきました。

当期は、高額な大会賞金収入が複数発生したことに加え、タイアップ案件の獲得が好調に推移したことから、売上高は前年を大きく上回りました。これにより、営業損益においても前年から大幅に改善しました。
また、主力である「VALORANT部門」が公式大会「VALORANT Champions Tour Pacific2026 Stage 1」においてプレイオフに進出するなど、高いパフォーマンスを発揮しました。

当事業は、競技成績が収益力に直結する構造であることから、今後も世界的な活躍を見据えたチーム価値向上に向けて、経営資源の投下を継続していきます。

以上の結果、当セグメントの売上高は1,162百万円(前期比53.0%増)、営業損失は16百万円(前期営業損失222百万円)となりました。

ISP事業

ISP事業においては、eスポーツを楽しむユーザー層の拡大を背景に、ゲームを快適にプレイするために必要とされる高速かつ低遅延の光回線サービス「GameWith光」を提供しています。サービス立ち上げ時以来、中長期的な収益最大化を見据えた積極的なプロモーションを展開してきました。

当期は、契約者数の順調な増加により売上高が大きく成長しました。営業損益についても、この増収効果に加え、事業効率化による費用抑制が進んだことで大幅に改善しました。

以上の結果、当セグメントの売上高は431百万円(前期比22.4%増)、営業損失は12百万円(前期営業損失107百万円)となりました。

その他(NFT事業)

NFT事業においては、当社が株式会社Kyuzanよりプロモーション等の受託をしているNFT ゲーム「EGGRYPTO」がリリース6周年を迎え、新規ユーザーの獲得とファンの定着に向けて、人気IP(*)とのコラボレーション企画を継続的に実施してきました。

当期は、前期に実施した大型コラボイベントの反動などから売上高は前年を下回ったものの、ゲーム運営費用の最適化や効率化を徹底して推進したことにより、営業損益は大幅に改善しました。

また、本作の世界観を拡張した新たなNFTゲーム「EGGRYPTO X」の今秋リリースを決定し、事前登録を開始するなど開発を鋭意進めており、今後もゲーム市場の新たな発展と普及に貢献していきます。

以上の結果、当セグメントの売上高は140百万円(前期比34.7%減)、営業損失は96百万円(前期営業損失139百万円)となりました。

(*)IP‥Intellectual Property、キャラクターなどの知的財産

事業戦略方針

2026年5月期は、メディア事業の再成長に注力するとともに、新規領域への投資を最適化し、当社グループ全体の利益創出及び黒字化の実現を最優先課題として取り組んできました。中期経営計画達成に向けた基盤をより強固なものにする1年として各種施策を行った結果、これまでの積極的な投資が成果へと結実し、今後の持続的な成長に向けた地盤が整いました。

2027年5月期はこれらを土台とし、「守り」と「攻め」の2つの柱を軸とする方針です。持続的な成長に向けて効率化による利益確保を図りつつ、新たな成長領域への投資を戦略的に推進していきます。

利益を生み出す強固な基盤づくり(守り)

当社グループ全体の直接部門の比率を高めるとともに、既存事業の制作フローを抜本的に変革し、一人当たりの売上高及び営業利益の向上を図ります。また、これまでに展開してきた各事業についても着実に成果を積み上げ、収益力の最大化に努めます。

新たな成長に向けたチャレンジ(攻め)

既存事業の効率化によって生み出した原資を、さらなる成長領域へと段階的に投じます。急速に変化する市場環境に対応するため、従来のメディアの枠組みを超えた、新たなサービスやコンテンツの創出に挑戦し、次の成長の柱を構築していきます。

今後の投資においては、財務規律の範囲内で慎重かつ機動的に推進し、着実な業績拡大及び中長期的な企業価値向上を目指していきます。